建機の酒井重工業

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SAKAInews 世界の道路事情
  **** キルギス共和国 ****
 
 キルギス共和国は中国の西端部に位置し、北はカザフスタン、南はタジキスタン、西端部はウズベキスタンに国境を接しており、1991年8月にソビエト連邦共和国の崩壊の渦中に独立した大統領制の国家です。
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 日本の約半分程度の面積に人口約500万人が暮らしており、そのうちの100万人が首都のビシュケクに集中しています。そして、領土の90%以上が標高1000メートル以上の高地であり、さらにその40%は3000メートルを超えています。東西を走る天山山脈は4000〜7000メートル級の高さを誇ります。
  ビシュケクの街を歩くと、顔つきが日本人と似たような感じの人が多く、あまり外国を意識しないで歩けますが、イスラム教(スンニ派)が主流であり、街中にはモスクがあちこちに見受けられ異文化を感じることが出来ます。
  領土全体としては地形が複雑なために、気候は地域により変化に富んでおり冬季は厳しいそうです。谷合では夏は雨が少ない地中海性気候に相当し、果実(葡萄、メロン、スイカ、洋ナシ等)はとても美味しいです。
  エピソードとしては、西遊記で有名な三蔵法師が天竺への旅の途中に立ち寄った場所と言われています。
キルギスの道路補修について
セメント混合の試験施工を行うPM500
セメント混合の試験施行を行うPM500
路盤改良にロードスタビライザ採用
 キルギスの都市部は道路幅も広く、旧ソビエトの力を感じますが、今は維持補修がままならないようで、痛みが激しく、穴等も多く見られます。
  今回の機械導入の目玉はPM500(ロードスタビライザ)が上げられます。
  キルギスの舗装道路はアスファルト舗装部分が薄いため、スタビライザのセメント混合による路盤の改良工事が予算と工期を大幅に短縮でき、理想の工法と言うことで選ばれました。
チップシール工法によって補修された道路
チップシール工法によって補修された道路
(写真右下:アスファルト成分が多いのが分かる)
  舗装に使うアスファルト合材は、日本で使われるものよりも砕石が大変細かく、所変われば品変わるものだと実感させられました。
予算と工期の大幅な短縮に理想の工法
 都市部はアスファルト合材による舗装が行われていますが、地方の道路となると補修のコストと手間を省くためか、チップシール工法(既設舗装面に乳剤と砕石を散布する工法)による補修が多く、シールを2層としたアーマーコートにあたる施工となっています。

  かつてはシルクロードの中継地として貿易で栄えたビシュケクは近年、中国からの大型トレーラが頻繁に乗り入れて来るようになり、道路の傷みが急激に進んでいるとのことで、今後はSAKAIの機械が大活躍することになりそうです。
 
今回納入されたSAKAIの機械
 ・PM500 ロードスタビライザ
 ・TZ701 タイヤローラ
 ・R2−1 マカダムローラ
 ・HV60 ハンドガイドローラ
 ・PC60 プレートコンパクタ
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酒井工程机械(上海)有限公司の紹介
 
 SAKAIの「酒井工程机械(上海)有限公司」は上海市の西北、中心部から車で約40分。上海市嘉定区嘉定工業区白銀路917号にあります。
  市内から高速道路が走り、非常に交通の便の良いところです。最近、羽根田空港とシャトル便が就航し、虹橋空港からは30分で行けるようになりました。営業事務所は、工場とは別に、上海市内の虹橋地区にあります。
酒井工程机械(上海)有限公司
酒井工程机械(上海)有限公司
生産拡充、従業員増員、北米などに販売展開
 敷地面積は約42000m2、工場棟は約6000m2で、83人の従業員が働いており、生産の拡大により、徐々にその数も拡大しております。
  同工場で生産している機種は▽SW800系(10tタンデム振動ローラ)▽SW300系(3tタンデム振動ローラ)▽CR270(1tタンデム振動ローラ)▽PC800(80kgプレートコンパクタ)などですが、新たな機種の生産も計画しています。
  主な販売先は、中国の国内向けのほか、アジア・オセアニア・北米・南米地域にも市場展開しております。
SW300系の生産
SW300系の生産
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  ある町・この道
 
名水がいたる所から湧き出る静かな城下町
千葉・久留里 国道297号線
 
 久留里の町は明治になるまで城下町として栄えてきた。この町では、いたる所で水が湧き出ている。「上総掘り」という井戸掘りの技法を用い、自噴させている。街道沿いを中心に、点在する井戸の水は自由に飲むことができる。
  周囲には188本の井戸があり、町内には掘抜き井戸(元井戸)が26本、元井戸から水を引いた余水井戸が7ヵ所ある。
復元された井戸掘り(上総掘り)
復元された井戸掘り(上総掘り)
いたるところで見かける名水が湧き出る井戸
いたるところで見かける名水が湧き出る井戸
  昔から久留里の城下では、名水を使った酒造りが行われてきた。造り酒屋が3軒あり、伝統的手法にこだわった日本酒の逸品ぞろいで、300年以上続く老舗もある。
  国道沿いには歴史的建物が多く、造り酒屋のほか、金物店、米店、旧家などが訪れた人たちを歴史の散策へと誘い、一休みにはうまい水を飲む光景も見受けられる。
久留里の商店街
久留里の商店街
古くからのたたずまいを見せる街道筋の商店
古くからのたたずまいを見せる街道筋の商店
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