| 3.GPplan (Global
Positioning plan) ソフトウェア |
GPplan
ソフトウェアは、GPSG システムを強力にバックアップするものであり、GPSを用いた施工規定方式による盛土の締固め管理を実現するために、GPS衛生と盛土施工領域の位置関係から、GPS衛生の捕捉状態を事前に予測するものである。
本ソフトは、周辺地形の状態が考慮できるため、より現実に近いGPS衛生の捕捉状態がシミュレートできる。シミュレーション結果として、図−7に示すように指定した日時・領域における捕捉時間割合や捕捉衛生数をビジュアルに表現でき、GPSを用いた施工管理に障害が発生する範囲や時間帯が特定できるので、施工領域や作業方法の変更などにより、施工への影響を最小限に抑えるといった対応がとりやすくなっている。 |

図−7 GPS衛生の捕捉状況:地形を考慮した捕捉状況(左)、 指定箇所の捕捉表示(右)・・・
指定日の時刻に対する捕捉状況が把握できる |
| 4.Vcon3D(Volume control
by 3Dcad) システム |
Vcon3D
システムは、1.大規模土工の品質管理や出来形管理の生産性を向上させるための3次元CADシステムと、2.DREAM システムに関わる主要な情報を一元管理するデータセンターとしてのデータベースマネジメントシステム(DBMS)という2つのパートで構成している。
3次元CADシステムとしては、土質別の切土数量やゾーニングを考慮した盛土数量、出来形図の作成等を容易に行うことが可能となっている。盛立てシミュレーション機能として、複数の土砂搬入元から複数の盛土材料が搬入されることを考慮して、ゾーニングにマッチした盛立て位置をシミュレートして最適に施工場所を設定できるようになっている。背景情報や地形情報などについては、他のサブシステムとシームレスに連携できるインターフェイスを備えている。
データセンターの役割を担うDBMSとしては、GPSG システムからの品質管理情報、TRUE システムからの土砂搬入情報等をデータベースに蓄積する。品質管理情報の主要情報である転圧結果情報は、盛土の施工領域を50cm四方のグリッドメッシュを単位として蓄積するため、施工エリア全体のデータ量は膨大なものとなり、DBMSを使用したデータ管理が必要である。
データセンターに集積された情報からは、3次元CADのデータ表示機能を利用して、GPSG システムの転圧結果情報やTRUE
システムの搬入実績情報などをビジュアルに表現し、管理帳票を作成する。
本システムによる出来形3次元CGの例を図−8に、品質管理帳票の例を図−9に示す。 |

図−8 出来形3次元CG・・・現在の盛土状況が表示でき、
あらゆる観点から3次元的に把握できる |

図−9 品質管理帳票例(転圧回数分布図)・・・
電子データ化して情報交換の効率化が図れる |
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| 5.COMweb(COMmunication
web) システム |
統合情報化を実現するCOMweb
システムは、最新の情報通信技術を用いて施工管理情報の受発信を行うものである。
土砂搬入ゲート、施工ヤードおよび現場事務所は、無線LANで相互に結ばれ、さらにインターネットを通じて現場事務所とJH事務所などと接続している。本通信網を利用することによって、品質管理・土量管理・土砂搬入管理などの各種施工管理情報をシームレスに共有している。
本システムの主な機能としては、1.現場事務所におけるGPSG システムを用いた締固め状況の把握、2.土砂搬入区域の変更をリアルタイムにTRUE
システムの入門ゲートに指示、3.モニタリングカメラを通したダンプトラックのゲート通過状況の把握、4.品質管理・出来形管理・土砂搬入管理などの施工管理情報や各種計測結果のビジュアル発信が挙げられる。
本システムによるWebにおける表示例を図−10に示す。 |

図−10 Web表示状況(動態観測の層別沈下計位置)・・・ Webによりデータの共有化が図れる |
| IT工事管理 |
現場事務所とJH監督員との間で日常的に取り交わされる工事管理の関係書類は、品質・工程・出来高管理のうえで非常に重要な書類である。特に、、大規模土工事では、その作成業務に費やす時間が増加し、書類の増大化と煩雑化を招くことが懸念される。
これを解決する手段として、本システムの情報提供・交換・保存機能を利用した電子決算(承認)機能や工事施工記録の保存および検査・竣工書類の電子データ化を行い、これらのさらなる効率化を図るとともに省資源化を実現して環境への配慮を行っている。
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| おわりに |
IT土工システムDREAM
は、現在、伊佐布I.C工事で順調に稼働している状況にある。しかし、建設現場というフィールドでIT化を図ることは、単に事務所でOA化を進めるということと種々の点で著しく環境が異なるため、当然困難性が伴うということを念頭におく必要がある。ITを真に使えるものとするためには、現場の作業員に密着したり粘り強い対応と指導、また、単に建設分野の業際レベルの技術のみに関わらず、より広い分野の知識を集約し、課題を解決していく視点を持つことが重要である。
伊佐布I.C工事のように現場における本格的なIT活用の事例はまだ少ないが、急速な情報化社会の進展を考えると、それをどのように建設現場に採り入れ実用化するかという点に知恵と戦略および努力を傾注することが望まれる。DREAM
システムにおいても、実際に利用する立場からの意見を総合的に反映させ、今後さらなるブラッシュアップを加え発展させていく考えである。
本稿が、今後の建設現場におけるIT活用に際して、何らかの参考となれば幸いである。 |