| 伊佐布I.Cの工事概要 |
| 伊佐布I.C工事は、図−1に示すように現東名の尾羽J.C.Tから第二東名の吉原J.C.Tをつなぐ清水連絡路(L=4.5km)のほぼ中央に位置し、インターチェンジを含む延長L=1.34kmの高速道路を築造する工事である。図−2に伊佐布I.Cの完成予想CG、表−1に工事概要をそれぞれ示す。 |

図−1 第二東名高速道路・伊佐布I.C工事位置図 |

図−2 伊佐布I.C工事の完成予想CG |
表−1 工事概要
| 工 種 |
数 量 |
備 考 |
| 盛土工 |
4,559,000m3 |
最大盛土高 61m |
| 切土工 |
1,245,000m3 |
最大切土高 54m |
橋梁
基礎工 |
場所打ち杭 |
2,312m |
Ø1.2m-1.5m×56本 |
| 深礎杭 |
481m |
Ø2.5m-9.0m×46本 |
橋梁
下部工 |
橋 台 |
5基 |
− |
| 橋 脚 |
22基 |
最大高 67m |
| のり面工 |
144,000m2 |
− |
| 用排水工 |
27,000m |
− |
| 総延長 |
1,340m |
− |
|
本工事の特徴は、1.急斜面の丘陵地における最大切土高54m、最大盛土高61m、盛土量456万m3となる大規模土工事、2.インターランプ部に最大高さ67mを含む高橋脚22基の施工、3.長大切土のり面に対する補強対策と景観対策、4.複数の工事現場から331万m3という土砂を大量に受け入れ、かつ盛土のゾーニング施工の実施という4点である。
なお、伊佐布I.C工事における盛土のゾーニングを図−3、盛土材料の配分優先度を表−2に示す。盛土のゾーニングでは、自動車が高速走行する本線ランプ部には残留沈下が少ない材料を、盛土の安定を図るうえで重要な盛土のり面部には最も強度のある材料を利用することとしており、これにより高品質の盛土体を築造している。
本工事においては、特に、搬入土量が1日当たり最大1万m3にも及び、その大量搬入土の指定ゾーンへの迅速誘導が必要であり、大型施工機械を適用した高速施工のため土配管理・品質管理・土量管理・出来形管理・安全管理が煩雑になるなど、実際の施工においてはさまざまな課題が存在していた。こうした課題を解決するために、次に示す
IT土工システムDREAM (以下、DREAM システム)を開発・実用化した。 |
 |
表−2 盛土材料の配分優先度
| ゾーン名称 |
盛土
のり面部
(a) |
園地部
(c) |
駐車場・
休憩施設部
(b') |
本線・
ランプ部
(b) |
材料
種別 |
盛土
箇所 |
|
岩塊
材料 |
盛土上部 |
◎ |
− |
△ |
△ |
| 盛土下部 |
◎ |
− |
○ |
○ |
| 粗粒土材料 |
盛土上部 |
○ |
− |
○ |
◎ |
| 盛土下部 |
△ |
− |
○ |
◎ |
| 細粒土材料 |
盛土上部 |
○ |
− |
○ |
△ |
| 盛土下部 |
△ |
− |
○ |
△ |
※土量配分は、◎、○、△の順に優先する |

写真−2 ゾーニング盛土の施工状況 |
| DREAM システム |
DREAM (DiRective
EArth work Management)システムは、大規模土工の合理化施工という観点から、主 に次の効果を期待して開発したものである。
1.IT活用により大規模高盛土の施工情報のリアルタイム性とシームレス性を確保し、統合的に集約
2.高速道路における大規模高盛土の施工課題を解決
3.大量搬入土とゾーニング設計を考慮した盛土施工の効率化。
4.大型機械施工に対応した品質管理の合理化
5.広範な面積の土量管理の合理化
6.建設現場IT化による省力化と安全性向上 |

写真−3 現場事務所のITコントロール室CRT |
DREAM システムは、大規模高盛土における品質管理・土量管理などの一連の施工管理をIT活用により行い、個々の情報を統合的に集約できるシステムであり、図−4に示すように主に4つのサブシステムで構成している。写真−3に、現場事務所のITコントロール室のCRT状況を示す。
以下に、これらのサブシステムの概要を示す。
写真−3 現場事務所のITコントロール室CRT |

図−4 DREAMシステム概念図・・・4つのサブシステムから構成され、
各システム間はネットワークでつながり、情報の共有化が図れる |
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