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  特集 排水性舗装機能回復車 CJ400−1  

1.はじめに
   CJ400−1は、従来のCJ400の機能回復機能をさらに高めるために、真空吸引装置を前後のノズルの間に装備しました。排水機能の低下した排水性舗装の空隙詰まり物質を、高圧水の噴射によって浮き上がらせながら、中央部の吸引装置によって洗浄水とともに回収します。
2.排水性・低騒音舗装(高機能舗装)とは
(1)特徴
  表層または表層と基層に、空隙率の高い多孔質なアスファルト混合物を用い(排水性層)、その下に不透水性の層を設けた構造の舗装です。
排水性層に浸透した水は、不透水性層の上を流れて排水処理施設に速やかに排水されます。
 
●排水性・低騒音舗装(高機能舗装)の優れた機能とは●
  1. 車両走行による道路交通騒音の低減(エアポンピング音の発生抑制及び吸音効果)
  2. 雨天時のハイドロプレーニング現象の抑制
  3. すべり摩擦の改善(走行安全性の向上)
  4. 走行車両による水しぶき(スモーキング)の緩和
  5. 沿道への水はねの緩和
  6. 雨天夜間時におけるヘッドライトによる路面反射の緩和
    排水性舗装表面
「排水性舗装表面」
排水舗装の構造
「排水性舗装の構造」
交通騒音の低減
「交通騒音の低減」
水しぶきの緩和
「水しぶきの緩和」
(2)道路管理者側の取組
  建設省では、平成7年の国道43号線訴訟以降、国道に排水性舗装を低騒音舗装として積極的に採用中で、今後も施工量を増やす予定です。
  日本道路公団(JH)では、この舗装を「高機能舗装」と称しています。平成10年度末迄の施工実績は高速道路総延長の約15%に相当する約1,300万m2で、今後の舗装の新設・修繕工事にも全面採用する予定です。
  建設省とJHが性能規定発注方式に排水性舗装を採用しました。
  都道府県では、沿道整備道路を指定し、その主な騒音対策として排水性舗装を採用しています。

3.機能回復車CJ400−1の特徴
   排水性舗装の優れた機能も空隙が塵埃等によって詰まると低下してしまいます。したがってその機能を維持する、あるいは低下した機能を効率的に回復させる技術を確立することが、緊急かつ重要な課題となっています。
SAKAIは、先ず建設省の建設技術評価規定に基づく公募研究課題に応じて、CJ400を開発し建設大臣より建設技術評価を受けました。そして、この度、より高い機能回復効果を持つ「排水性舗装機能回復車CJ400-1」を開発しました。

「排水性舗装機能回復車CJ400−1」
(1)特徴
  1. 高圧水をV型に噴射して空隙詰まり物質を前後から押し出し、前後のノズルの中央で土砂や粉塵を含む汚泥水をブロアにより回収するので、機能回復効果が大きい。
  2. 高圧水を前後2列からV型に噴射するので、骨材の裏面の空隙詰まり物質を効率よく除去することができる。
  3. 柔らかいゴムでコーティングされたローラは、路面形状への追従性が高く、また洗浄装置と路面との機密性を保つため高い真空吸引を維持することができる。
  4. 噴射した水を路面に滞留させずに高真空装置で吸引(-600mmHg)するので、汚泥水や除去した土砂などが再度空隙に戻ることがない。
  5. 洗浄装置部は左右に各々700mmのシフトが可能なので縁石の際などの細かい作業ができる。また、交通開放路線側での安全作業を確保します。
  6. レシーバタンクからの汚泥排出作業は、油圧駆動のためスイッチ操作により容易にダンプアップできる。
  7. HSTにより作業速度を微速から最高6km/h(100m/min)までの範囲で最適に設定できる。
なおSAKAIのノズルは、作業方向に対して横方向に固定・配列されているため、作業速度を早くしても洗浄ムラが無い。
洗浄装置
「洗浄装置」
洗浄装置の構造
「洗浄装置の構造」
(2)用途例
  1. 排水性・透水性舗装の洗浄
  2. 人工芝の洗浄
  3. 橋梁等の増厚工事におけるコンクリートはつり後のノロ回収作業
  4. 工事用車両による路面の汚れの洗浄
  5. インターロッキングブロックの洗浄
  6. 火山活動による降灰の洗浄
  7. 景観舗装の洗浄
排水性舗装洗浄作業
「排水性舗装洗浄作業」
人工芝洗浄作業
「人工芝洗浄作業」
ノロ回収作業
「ノロ回収作業」
(3)機能回復車作業施工例
日時 平成12年2月25日〜3月8日
試験内容 現場透水性試験
騒音試験
回収物試験
タイヤスモーキング試験
場所 埼玉県 県道3号線(大宮−栗橋線)蓮田地区
施工後 2年経過
装置 排水性舗装機能回復車 : CJ400−1
現場透水試験
「現場透水試験」
機能回復施工結果
  作業速度 10m/min
   透水機能回復率(%)   平均 20.5%
 
                洗浄前の現場透水時間(t1)−洗浄後の現場透水時(t2)
透水機能回復率(%) = −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−×100
                        洗浄前の現場透水時間(t1)
 
騒音試験
  一定の試験車両を一定速度(50km/h)で走行させ、その時の路側における通過騒音を測定。
  晴天時 平均 78.9dB → 77.5dB  1.4dBの減少
  雨天時 平均 81.1dB → 79.1dB  2.0dBの減少
 
回収物試験
  回収された土砂を乾燥し重量を測定。
  1m2当たり 238gの土砂を回収。
 
タイヤスモーキング試験
  非洗浄箇所と洗浄箇所の写真を示します。
    洗浄前のタイヤスモーキング
「洗浄前のタイヤスモーキング」
洗浄後のタイヤスモーキング
「洗浄後のタイヤスモーキング 」
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