| 水平(章動)振動ローラ |

第1図 |
垂直振動は、上下方向の遠心力のみを発生させる、ということを前回説明しましたが、水平振動は、路面に対して水平方向に振動力を発生させます。
ロール内部の構造は、第1図のように両端に偏心おもりを持つ1対の回転軸が鏡板に平行に装着され、2本の回転軸は、ギヤを介して互いに逆向きに回転するようになっています。上下の偏心おもりは、それぞれ向き合う方向(aとb)、あるいは反対向きの方向(cとd)に配置されています。これらが回転することによって遠心力がロールの前後方向(Z軸方向)と左右方向(X軸方向)に発生します。
前後方向の遠心力は、第2図に示すように、上下で相対する方向に発生するため、結局ロールの軸(X軸)回りに周期的トルクを与えることになり、このトルク変動がロール接地面に周期的な接線力を発生させ、路面に水平剪断力を与えます。(第3図)
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第2図 |
第3図 |
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第4図 |
このように水平振動(章動)の場合、一般の振動ローラと違って、上下方向に打撃することなく、路面をこすりながら転圧するのでオペレータへの不快な振動が伝わらず、また、転圧作業を行っている周辺に対する振動伝播がほとんどありません。現場周辺の地盤振動について、従来型振動ローラと水平(章動)振動ローラと比較したものを第4図に示します。
さらに骨材の破壊や、過転圧といった心配がなく、表面仕上げには適しています。また骨材を揺することによって出来るだけ、その接触面を多くしたい開粒アスファルト(排水性)混合物の転圧にも適しています。 |
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| SAKAInews第6号(1999年12月1日発行)より |
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