| 垂直振動 |
第1図 |

第2図
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振動ローラは、ロール内または外に取り付けた偏心軸を回転させて遠心力を発生させる、ということを前回説明しましたが、この偏心軸を2本、水平に並べたのが垂直振動ローラです。(第1図)
2本の偏心軸それぞれについている偏心おもりは、第2図のように対向して配置されており、歯車で同調をとりながら互いに反対方向に回転します。これにより水平方向に発生する遠心力は常時相殺され、上下方向の遠心力のみが発生することになります。
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第3図 |
通常の1軸振動ローラは、偏心おもりの回転とともに円周方向にロールが振動するため、路面との接地点においては前後方向から上下方向まであらゆる方向に反力が働きます。これに対して垂直振動ローラの場合は、完全な上下振動しか発生しませんので、ロールや車体のがたつきが非常に少なくなっています。言いかえると、オペレータへの不快な振動が伝わりにくく居住性が向上します。(第3図) さらに、このことは操作性にも効果を発揮します。振動ローラを運転したことがある方は誰でも経験したことがあると思いますが、振動をかけた状態で低速走行しようとすると、思うようにハンドルがきかなかったり、意図する方向とは逆の方向にどんどん寄っていってしまうという現象が起きます。これもロールの接地点からあらゆる方向に反力を受けるために生じる現象です。ところが垂直振動の場合は、上下方向の反力しかないため車両がばたつかず、低速走行時の直進性や操作性がとても良く、仮に停止したままで振動をかけても車両があばれることはありません。 |
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このような特徴があるため、垂直振動ローラでは、1軸振動ローラに比べ、無理なく振動力や振幅をupさせることが可能です。最近の高速道路建設においては、効率施工の観点から、盛土転圧の際の1層のリフト厚の厚層化が進められており、従来の30cmリフトから60cmリフトへ変わりつつあります。このような厚い層を一度に転圧するには、やはり大型で大振幅のローラが適していますが、垂直振動はそれを具体化するにあたって非常に有利な振動形態であるということができます。 |
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| SAKAInews第5号(1999年11月1日発行)より |
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