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2.透水性舗装、排水性舗装の供用後に発生する主な欠陥と原因
   −つづき−
  (2)空げきつぶれの主な原因
   供用後のアスファルト粘度の変化と、転圧不足によって生ずる車両の走行タイヤによる圧縮が空げきつぶれの主な原因とされております。
  @温度の変化に応じて粘度の変化が大きいアスファルトは
    路面が高温になると軟らかくなってだれるので、空げきが減少します。これを防止するために、粘度の変化が小さい改質アスファルト、高粘度バインダが使用されています。
  A十分に転圧されていない混合物は
    路面が高温になるとアスファルトが軟らかくなり、通過する車両のタイヤで圧縮され、砕石が動くので、初期わだち掘れ(供用後1年以内)が発生し、空げきが減少します。
  B高温の混合物をタイヤローラで転圧すると
    フィラービチュメン(アスファルトと石粉などの混合物)が砕石の間へ押し込まれるので空げきが減少します。
  C夏場の路面温度が60〜70゚cになる場合でも
    硬い性質の改質アスファルト、高粘度バインダを使用すると、空げきつぶれや、砕石の飛散が少ないとされています。高粘度混合物は、下限の転圧温度が高く、(約120゚c)、高温時に転圧しないと転圧不足になりやすいので、施工時期や転圧方法が悪いと、砕石の飛散、空げきつぶれが発生します。
  (3)空げきづまりの主な原因
   走行中のタイヤから発生する微粉、飛来した粉じん、土ほこりなどの浸入が主な原因であり、空げきづまりを防止する適切な方法が見当たらないのが現状です。空げきに詰まった粉じんなどの一部は、走行するタイヤのポンピング作用によって吸い出されるとされておりますが、供用後2〜3年経過すると、排水、低騒音機能がかなり低下するので、機能回復が必要になり、機能回復車の性能が注目されております。
高速道路で行われたテストで、機能回復の効果が確認されております。

3.性能規定発注(参考文献:日本道路会議文集特定課題より)
 透水性、排水性舗装は、完成時と供用後の性能を規定して工事を発注する性能規定発注方式がとられています。この場合、工事仕様書には施工法、施工機械についての規定がないのが一般的です。
  (1)国土交通省の性能規定発注の一例
  a.完成時の性能
     動的安定度 4000回/mm以上
     現場透水試験 1000m 1/15秒
     平坦性 σ(シグマ) 2.4mm以内
(3mプロフィルメータ)
     騒音 全車線の平均値 89db以下
(騒音測定車 50km/hで走行)
  b.1年後の騒音 全車線平均値 90db以下
  c.性能保証期間 3〜5年
1年後の性能が悪い場合ペナルティが徴収されます。
  (2)千葉国道村上舗装修繕工事(2001年2月発注)の例
   1年後、騒音が90dbを越えた場合、VE管理費の請負金が(予定金額の15%相当の範囲で)減額されます。
  (3)日本道路公団 性能規定発注の一例
 
項目 工事引き渡し時 性能規定期間完了時(3年後)
平坦性 土工部 5cm/km以下 (8mプロフィルメータで測定)
構造物 8cm/km以下
すべり抵抗 BPN 60以上  
μ(80)0.35以上 μ(80)0.25以上
わだち掘れ
排水機能
7mm以下
10秒/400cc以下 16秒/400cc以下
  請負人に責任があり、性能規定を満足しない場合、ペナルティが課せられます。
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SAKAInews第31号(2002年1月1日発行)より

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