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締固め試験ピット紹介 −2−
第2話 締固め試験ピットにまつわる話(その1)
   締固め試験ピットができる以前、技術研究所で初めて締固め試験を行ったのは、章動ローラの締固め試験です。
  この試験では、技研試作棟の床の上にコンクリートの型枠を組み、この中に砂を入れて行っていました。この際、砂を均一に撹拌するため、耕運機を利用しましたが、砂をならしたり土圧計を埋めたりする作業は大半が人海戦術であり、皆大変な苦労をしていました。この試験は、現在の水平振動ローラの開発に有用であったと思われます。
  連載1で紹介した予備転圧ローラ
連載1で紹介した予備転圧ローラ
   試験ピットができた平成7年当初は、路床土の選定を行いました。締固め試験は、30p程度に試験土を締め固めることが多いため、深さ95pのピットに、約50pの路床土を締固め、その上に試験土を撒きならして試験をする必要があります。
  路床土の主な条件は、建設機械化研究所(現在の施工技術総合研究所)が用いた土(通称:建研土)と混ざった場合でも建研土の粒土分布を変化させないよう、同等な粒土分布にすることでした。
  このため、土のふるい分け等の室内試験を半年ほど繰り返し、目標の粒土分布やCBR(土の指示力指標)を満足するようになりました。現在の路床土は、重量比で、荒川の粘土45%、砂45%、狩野川の砂質ローム10%を配合したものを用いています。
  土工振動ローラ締固め試験
土工振動ローラ締固め試験
 
60cm厚層(高速道路 路床)試験
JHの施行効率化で基礎実験
   興味深かった試験を振り返ってみます。
  はじめは、平成9年4月〜平成10年2月までの長期間にわたって行った厚層試験についてです。
  当時、日本道路公団(JH)は高速道路の施行の効率化を計画していました。具体的には、高速道路の路床(土の部分)を築造する際、一層の厚さを30pから60pに厚くして、施行の効率化を図ろうというものです。60pに厚くした分、それだけ大きな締固め力が必要となります。また、大型機械を用いて60p厚の土を締固めた場合、必要な基準値に達しているか確認する必要があります。
  そのため、現場試験施行と並行して、当社試験ピットでも基礎実験が行われ、この結果を基に現在の厚層締固めの層厚が決められました。
  振動ローラ
最適振動数など数値化
   次は、土工用振動ローラの締固めについてです。
 試験当初は、振幅の影響等を調べる試験を行っていました。これらの結果を基に、現在の土工機は、振幅2o程度まで大きくなっています。また、振動数については、層厚を変えて試験を行った結果、1層が80p程度で厚い場合、振幅等の機械側条件がすべて同じなら、振動数を高くする必要がないことが分かってきました。
  したがって、現在の土工機械の振動数は、昔の振動数(2000rpm弱)よりも低くなり、同時に高振幅になってきました。ただし、最低限の振動数が必要であることは言うまでもありません。
  一方、舗装機械の場合のように、5p程度の薄いアスファルト混合物を転圧するなら、高振動数で十分な規定値を得られ、むしろ効率がよいのです。
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