動乱の戦中期を乗り越えた1949(昭和24)年、先代社長である酒井智好(1923〜1995)により、株式会社酒井工作所(酒井重工業の前身)を設立。国土開発へ貢献するために本格的なローラの製造・販売事業へ乗り出すことになります。 |
1949年〜
本格的なローラ製造を開始 |
マカダム・タンデムローラの変遷 |
戦前に開発されたマカダム、タンデムローラは、終戦直後にはスカリファイヤやブレードを装備し、多目的な作業用途に対応させることが当時の需要傾向であった(写真2)が、徐々に工事形態に合わせた最適な専用ローラの要求に変化しました。このため、1952(昭和27)年には道路の耐久性向上のための14トンマカダムローラを、1958(昭和33)年には舗装表面の平坦性向上のために3軸タンデムローラを開発しています。
その後、駆動系、操作系の技術革新(例えば、ハンドルの角度に応じて旋回角度が追随し、自動車感覚で運転できる追随弁式油圧操行装置の開発等)を経て、1962(昭和37)年のKD型、また今日、マカダムローラの代名詞として使われているR1型(質量14トン)、R2型(質量10トン)を開発することで、後述するタイヤローラとともに長く戦後の道路建設に貢献してきたものと思われます。 |
(写真2) スカリファイヤ装備付きマカダムローラSM3A型(質量6トン) |
タイヤローラの変遷 |
タイヤローラは、1930年代(昭和初期)に海外で開発され、優れた機動性と転圧効果が評価されていました。その後、日本でもアスファルト表層転圧に多用され需要が急増することとなります。
当社でも1963(昭和38)年以降、国内初の小規模工事向け3トンタイヤローラや大規模工事向けに機動性と締固め効果(平坦性や密度の均一性)の向上を目的とした8トン〜28トンの大型タイヤローラの開発を行っており、現在でもマカダムローラと併用して道路工事の主役として活躍しています。(写真3) |
創立1世紀へ
技術革新を進化 |
(写真3) 東名高速道路建設で活躍する
1960年代当時のマカダムローラとタイヤローラ |