創業者の酒井金之助(1895〜1942)が設立した酒井工業所(酒井重工業の前々身)は、自動車修理業に加え、舶来機関車の試運転および運転指導・修理が主な業務内容だったようです。
創業から7年後の1925年(大正14年)には、社名を酒井工作所と改め、機関車の部品製造を始めています。さらに、1927年(昭和2年)慢性的な不況の中、鉄道輸送の大量化と高速化の要望を受け、この年から機関車の製造を開始します。これまで輸入に頼ってきた小型内燃機関車の価格高や補修の困難さが国産化の必要性を生んだと言えるでしょう。
2.5トン〜30トンのバリエーションで軽便鉄道や工場内軌道から(写真1)に見られる森林鉄道まで幅広い用途に応じた製品群です。現存する機関車は少なく、目にすることも珍しくなりましたが、当社技術研究所では当時の稼動風景とともに実物(写真2)を展示しています。
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創業当時の社名とロゴマーク
SKWは Sakai Kinnosuke Works の略
といわれる |