日本の約半分程度の面積に人口約500万人が暮らしており、そのうちの100万人が首都のビシュケクに集中しています。そして、領土の90%以上が標高1000メートル以上の高地であり、さらにその40%は3000メートルを超えています。東西を走る天山山脈は4000〜7000メートル級の高さを誇ります。
ビシュケクの街を歩くと、顔つきが日本人と似たような感じの人が多く、あまり外国を意識しないで歩けますが、イスラム教(スンニ派)が主流であり、街中にはモスクがあちこちに見受けられ異文化を感じることが出来ます。
領土全体としては地形が複雑なために、気候は地域により変化に富んでおり冬季は厳しいそうです。谷合では夏は雨が少ない地中海性気候に相当し、果実(葡萄、メロン、スイカ、洋ナシ等)はとても美味しいです。
エピソードとしては、西遊記で有名な三蔵法師が天竺への旅の途中に立ち寄った場所と言われています。
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キルギスの道路補修について |
セメント混合の試験施行を行うPM500
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路盤改良にロードスタビライザ採用 |
キルギスの都市部は道路幅も広く、旧ソビエトの力を感じますが、今は維持補修がままならないようで、痛みが激しく、穴等も多く見られます。
今回の機械導入の目玉はPM500(ロードスタビライザ)が上げられます。
キルギスの舗装道路はアスファルト舗装部分が薄いため、スタビライザのセメント混合による路盤の改良工事が予算と工期を大幅に短縮でき、理想の工法と言うことで選ばれました。
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チップシール工法によって補修された道路 (写真右下:アスファルト成分が多いのが分かる) |
舗装に使うアスファルト合材は、日本で使われるものよりも砕石が大変細かく、所変われば品変わるものだと実感させられました。 |
予算と工期の大幅な短縮に理想の工法 |
都市部はアスファルト合材による舗装が行われていますが、地方の道路となると補修のコストと手間を省くためか、チップシール工法(既設舗装面に乳剤と砕石を散布する工法)による補修が多く、シールを2層としたアーマーコートにあたる施工となっています。
かつてはシルクロードの中継地として貿易で栄えたビシュケクは近年、中国からの大型トレーラが頻繁に乗り入れて来るようになり、道路の傷みが急激に進んでいるとのことで、今後はSAKAIの機械が大活躍することになりそうです。 |
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今回納入されたSAKAIの機械
・PM500 |
ロードスタビライザ |
・TZ701 |
タイヤローラ |
・R2−1 |
マカダムローラ |
・HV60 |
ハンドガイドローラ |
・PC60 |
プレートコンパクタ |
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