(1)総合的なコスト削減につながる工事 |
ガイドラインでは、総合的なコストを維持管理費・更新費を含むライフサイクルコストおよびその他補修費等と定義しています。
本NETIS登録技術である振動タイヤローラは、舗装の締固め作業に用いる建設機械であり、施工全体の総合的な評価対象ではないものの、施工効率の向上や品質(出来形)の向上が結果的には維持管理費やライフサイクルコストの削減に寄与できるものと考えます。 |
(2)工事目的物の性能・機能の向上が実現できる工事 |
ガイドラインでは、性能・機能の向上を初期性能の持続性、強度、耐久性等の向上と位置付けています。
振動タイヤローラでの締固め能力の向上やこれまで締固めが難しいとされていた特殊舗装への良好な適応性は、直接的に舗装の強度や耐久性の向上に関与します。
振動タイヤローラでは、動的ニーディング作用により、所要の締固め度を比較的早い段階で得ることができるとともに、砕石マスチック舗装(SMA)に要求される高い水密性やシックリフト工法(厚層締固め)に要求される舗装部全体に対する密度の均一性向上を実現することができます。
この他、アスファルト混合物の押出しや引きずりの抑制、曲線部の踏み残しをなくす等の施工品質の向上にも寄与しています。 |
(3)社会的要請に対応した工事 |
ガイドラインでは、騒音・振動等への対策等に見られる環境の維持、工事規制における車線・時間短縮等の交通の確保、施工中の安全対策等を社会的要請項目としています。これに対し、当社最新の振動タイヤローラでは、
@施工中の環境対策について:従来のローラと比較して、施工中のCO2排出量および周辺環境に及ぼす騒音・振動の影響を低減しています。
A工事規制時間の短縮対策について:工事全体の規制時間には、ローラの影響以外の要因が考えられますが、振動タイヤローラでは、動的ニーディング作業により、所要の締固め度を比較的早期に得られる特徴を持つとともに、温度低下が著しい橋梁部の施工実績でも良好な結果を得られていることから、施工時間の短縮に対しても寄与できるものと思われます。 |
超音波式安全装置ミハール取付例(オプション) |
B施工中の安全対策について:前後進レバーが中立時のみエンジン始動するインターロック機構や運転席にいながら車両端部より前後1mの地点で高さ1m以下を目視確認できる「欧州安全視界基準1×1」への適合を行っており、運転者ならびに周囲作業者の安全確保に努めています。また、超音波式安全装置(当社商品名:ミハール)も装備できるようになっており、周辺作業者の安全確保をより確実にしています。 |
以上のように、NETIS登録された振動タイヤローラは、あらゆる締固め作業のニーズに対応できるローラとなっております。今後も、お客様に広く使って頂く技術を創造するSAKAIにご期待下さい。 |