建機の酒井重工業

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SAKAInews
舗装、道路改良工事など
新積算方式
ユニットプライス型を試行
 
 国土交通省は平成16年下期から直轄発注工事における工事件数の多い舗装工事、道路改良工事、築堤・護岸工事について、ユニットプライス型(請負代金の総額を構成する基本区分であるユニット区分ごとのデータベース化された単価)積算方式の発注の試行を開始する。
  国交省、年度内に
 この積算方式を導入する事により、従来より透明性、説明性が向上するとともに、受注者側の創意工夫や技術力を発揮しやすくなるなどが期待され、発注者側は積算業務や労務単価の調査などの業務効率が上がるなど、それぞれのメリットが考えられている。
  具体的には、現行の各直工費の工種を1つのユニットとして、直工費だけでなく、その工事に必要な経費を入れた数量×単価をユニットとし、契約は工事総額の総価契約を行った後、各工種ユニットごとの数量、単価を協議、合意し、それをデータベースとして集計して、より適正な次の積算への参考単価にしていく。

  また、それぞれのユニット価格は目的物に必要な性能規定で発注するため、工法、材料などの選択自由度があり、民間の持つ有用な技術の活用が期待fできる。
  また、設計変更協議が円滑となり、出来高が明確になる等の効果も期待される。基本的には旧来の積算方式の考え方は活かしつつ併用し、簡素化、簡略化へと発展していくことになる。
 
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現行積算(積上)方式
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ユニットプライス型積算方式
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ユニットプライス型積算方式への転換による効果
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試行スケジュール
 
  価格競争から真の技術競争へ
 (右図)これまでの積算方式では直接工事費を算定した上で、共通仮設費、現場管理費等を加えて工事価格を算定しています。ユニットプライス型積算方式では、工種毎のユニットにおいて、それにかかる諸経費も含んだもので単価設定します。これによって工事目的物と価格との関係がより明確になると考えられます。
  一方で共通仮設費のうち、交通誘導員等や会社を継続的に運営していく為の経費等のユニットに含める事が適当でないと考えられるものについては、独立したユニットとして取り扱います。
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各種諸経費の取り扱い
   
 
 
屋久島の原生林に
酒井トロッコ機関車を探して
  鹿児島空港からおよそ40分、悪天候の中、YS−11に揺られ降り立った所は、九州本土の南端、佐多岬の60キロほど南にある屋久島です。
  屋久島は九州一高い1936メートルの宮之浦岳がそびえる山の島です。島の90%が森林で、山々に降る多量の雨が豊かな森を育てました。冬になると山頂は雪と氷におおわれます。
 
 屋久島の標高500メートルを超える山地に自生しているスギを屋久杉と呼んでいます。栄養の乏しい花崗岩の山に育つ屋久杉はゆっくり生長します。その結果、材質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくいため千年を超えるような長寿で幹が数メートルもの太さになります。
  屋久杉は江戸時代初期に米の変わりに年貢として定められたことから伐採が始まったといわれています。
昭和35年製、A-5型ディーゼル機関車
昭和35年製、A-5型ディーゼル機関車
鹿児島県が公開している「縄文杉」
鹿児島県が公開している「縄文杉」
  さて、大正時代になると、屋久島の森では森林軌道の建設が始まり、国有林事業が本格化しました。国有林伐採のための事業所が開設され、働く人だけでなく家族も暮らす集落として栄え、昭和35年には540人が暮らしました。
  軌道だけが唯一の足という地区で、伐採した屋久杉の搬出だけでなく作業員の送迎、子供達の通学、主婦の買い出しと、住民の足として幅広く利用されました。その機関車が酒井のディーゼル機関車です。
  しかし、輸入木材の増加や自然保護の声の高まりを背景に、集中的な伐採は十数年で終わることとなりました。現在、屋久島の20%が世界遺産に登録され、島内での屋久杉の伐採は禁止されています。
 
 屋久島に現存する酒井のディーゼル機関車は1台(酒井工作所、昭和35年製、C17−4.8型)が現役で使用されています。縄文杉への登山口である荒川登山口の車庫に置かれ、過去に伐採された杉の搬出や、けがをした登山者の救助に使用されています。
  もう1台は屋久杉自然館に緑色の車体に屋久杉を積んだ貨車を2両連ねて展示されています。(酒井工作所、昭和35年製、A−5型)。どちらもボンネットの最前部にSKWの三文字があるのですぐに分かります。
  屋久島は「もののけ姫」の舞台となるほど、自然豊かなところです。足腰に自信のある方は、ぜひ縄文杉までの登山に挑戦してみて下さい。
屋久杉自然館に1台が展示されている
屋久杉自然館に1台が展示されている
観光スポットの一つ「千尋の滝」
観光スポットの一つ「千尋滝」
(大阪営業所:水谷)
   
 
   
 
車両の取り扱いについて
タイヤ・マカダム系 液剤噴霧装置
 
 お客様に、SAKAI製の車両をより長く御使用して頂くために、下記のような車両の取り扱いをして頂きたいと思います。
 
 【液剤噴霧装置】
 通常、液剤タンク内は、タイヤ・鉄輪へのアスファルト合材の付着防止剤(SAKAIの”ネッパラン”シリーズを推奨)が入っていると思いますが、たまに軽油や灯油を入れている例がありますが、タイヤの摩耗および変形や引火するおそれがありますので、軽油や灯油は使用しないようお願いします。
軽油や灯油は使用しない
 軽油や灯油を使用することによる影響として、タイヤの摩耗(偏摩耗)により、舗装への平坦性が得られなくなったり、ポットホールの発生等、アスファルト自体の変質を引き起こし、舗装の品質を確保出来なくなる恐れがあります。また、車両の熱を発するところ(マフラー周り)に、こぼれてゴミまたは断熱材等に引火して発煙する場合があります。
  さらに、油が流れ出る事により、周辺環境への悪影響を及ぼします。
ネッパランW使用例 ネッパランW

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