建機の酒井重工業

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CONET 2003
コネット2003展示会見学記
 今年も2年に1度、国内最大規模の 建機展「CONET 2003」が開催されました。テーマは「夢ある未来を拓く先進の建設技術」。
 今回の展示会会場は各メーカ、ユーザなどの出展各社が思い思いの趣向を凝らし、華やかで効果的なプレゼンテーションを行っていました。


 連日多くの人が訪れたCONET2003(受付)
 
環境と安全をキーワードに
各社の最新技術競演

 
 展示内容もここ数年、新工法に合わせたバリバリの新製品を主体とした展示から、世界の流である地球環境や省資源、安全を対象とした環境に優しい商品、施工技術の紹介に移行しつつあり、特に今年は、それらの技術展開をパネルで紹介するコーナーが目立ちました。
 展示会自体も、室内展示ということもあってか、大型機械の林立した姿は影をひそめ、各社各自の小間を小さなテーマパーク的な造作で飾り、テーマに沿ったプレゼンテーションが主体となっていました。

 そんな雰囲気の中、今回は締固め機会の展示品が少なく、弊社を含め3社数機種の出展だったようです。
 このように締固め機械の展示は少なかったのですが、会場の中心付近に位置した酒井の小間では、「未来につなげる道作り」をテーマとした、新施工技術に即した新製品や、参考出展製品を展示し、道路機械専門メーカとして、来場者の皆様方にその存在感を大いにアピール出来たのではないでしょうか。

最新鋭機が並ぶSAKAIのブース
 
 
 
タンデム振動ローラ SW650モデルチェンジ
SW651シリーズを開発

ニーズに合わせ3機種発売へ
 
 酒井はこのたび、ご好評を頂いているタンデム振動ローラSW650シリーズをモデルチェンジ、SW651シリーズとして、発表いたしました。
 同シリーズは、多様化する舗装技術や、舗装材料の進化に合わせ、締固め技術も進化させたもので、SW651 標準型、SW651B 2分割ロール型、SW651ND 水平振動型の3機種となっています。
 これらの機種は、第2次排ガス規制対応のエンジンを搭載し、騒音に対しても低騒音型建設機械の認定を受けております。
新時代をリードする先端技術搭載
  型式
タイプ
SW651
標準型
SW651B
2分割ロール型
SW651ND
水平振動型
  運転質量
機械質量 (kg)
7,100
6,500
8,000
7,400
7,400
6,800
線圧 運転質量 F/R
N(kgf)/cm
226/245
(23.0/25.0)
255/275
(26.0/28.0)
235/255
(24.0/26.0)
起振性能 起振力 L/H
kN(kgf)
62/69
(6300/7000)
61/67
(6200/6800)
68/124
(6900/12600)
振動数 L/H
Hz(vpm)
67/50
(4020/3000)
67/50
(4020/3000)
通常49/水平49
(2940/2940)
  走行速度 km/h
(前後進等速)
低速 1速:0〜2 2速:0〜4 3速:0〜6
高速 1速:0〜4 2速:0〜7 3速:0〜12
   最小回転半径 (m) 5.0
登坂力 (度) 19 16 18
寸法 (mm) 全長×全幅×全高 4,120×1,615×2,780
軸距 3,000
締固め幅 1,480
カーブクリアランス 708
最低地上高 275
機関 名称 日野WO4D-H ディーゼルエンジン
型式 水冷・4サイクル直列立型直噴式
定格出力 kW(PS)min-1 56(76)/2,050
起振装置 起振機 1軸偏振・可変式 2軸偏振・可変式
車輪寸法 直径×幅 (mm) 1,070×1,480 1,070×1,480(2分割) 1,070×1,480
      ブレーキ装置 静油圧ブレーキ及び、機械式湿式多板式
散水装置 圧送式
操行装置 アーティキュレート式(揺動併用)、油圧式
  燃料タンク (L) 120
散水用タンク (L) 300×2
   
 
 

加藤組(株)様の本社屋
社長(加藤文吾氏)自らが操縦
 
 加藤組(株)様は、昭和25年加藤文吾社長(当時35歳)が、岐阜県山神で砂利採取販売業をなされていた頃、瑞浪の美濃窯業近くの県道に砂利を入れたことが土木業の始まりだそうで、その後、岐阜市の道路業者から仕事を請けて、道路舗装へ専念することになりました。
 その頃は、わが国の社会基盤整備が、道路から始まる時期と重なり、道路業者として多忙を極めました。
 最初は機械に頼らず、人力本位でありましたが、かつて文吾社長が若き日、戦前の関東軍自動車学校で自動車と馴染んでいたことから、機械の長所短所や整備技術を熟知していたため、自ら機械を操縦。マスターするのにそう時間はかからなかったそうです。

このように、他に先駆けて機械設備投資をしたり、社長自らが先頭に立って陣頭指揮をとったことが、当時の加藤組大躍進の原動力であっただろうと思われます。
 私ども酒井重工業の製品も発展の一翼を担わせていただきましたことをうれしく思います。
 今回ご紹介する3tの振動ローラSVT9603はもとより、大型の切削機をはじめとする主力のローラ類等、数多くの酒井製品を今も大切にご使用いただいております。

☆☆☆

 昭和45年3月、日本万国博覧会が大阪の千里丘陵で開かれたとき、加藤組様も、多くの業者と共に参画して、昭和43年に現場に赴き、人手不足と戦いながらこの難工事を見事工期に間に合わせて完了、大きな実績を残しました。
 これを皮切りに昭和49年4月、初めて土岐市から公共工事を受注し、その後、岐阜県土木部の工事も実施するようになり、昭和26年当時は工事件数が100件足らずであったものを、平成元年には457件(うち公共事業が70%)と実績を伸ばしました。そして、岐阜県中部地区において順調に発展され、昭和60年10月、現在の「加藤組株式会社」設立となります。
 それからのご躍進は言うまでもありませんが、今後も「確かな技術と信頼」を会社スローガンとして、ますますのご発展を心より願っております。
<名古屋営業所>
 
振動ローラ
SVT9603(3t)
{1968〜1971年生産 }
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