(1)
使用材料 |
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ア. |
主要な資材としてアスファルトを使用するのは28業種のうち、防水工事と舗装工事のみである。アスファルトは熱可塑性の材料であり、加熱した状態で使用することが他の土木資材と大きく異なる。 |
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イ. |
舗装骨材は、強度、形状、耐久性だけでなく、アスファルトとの付着性、加熱抵抗、すべり抵抗性等他の分野では問題にならない性状が必要であり、その可否の判定は実績や専門知識が必要。 |
(2)
熱の要素 |
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ア. |
アスファルト混合物(加熱混合物)は、混合温度、運搬温度、敷均し温度、締固め温度にそれぞれ適正な温度範囲があり、その幅は非常に狭く、アスファルトの種類、針入度、混合物の種類等により異なり、専門知識と高度な応用能力が必要。 |
(3)
要求される高度な性能 |
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ア. |
工事の成果品として舗装には、疲労破壊輪数、塑性変形輪数、平坦性、浸透水量などの一定レベルの性能が要求され、これを満足させる専門知識と高度な応用能力が必要。 |
(4)
施工機械の選択 |
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ア. |
ローラのようにごく平凡に見える機械でも、その種類は多く、その組み合わせは混合物の温度、路面の使用目的(透水性等)、要求される平坦性、締固め度、道路の幅員、勾配・線形、施工時期等で異なるなど豊富な経験と専門知識が必要。 |
(5)
品質管理 |
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ア. |
支持力の大きさや均一性に対してきびしさが要求される。 |
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イ. |
品質管理試験の種類や数が多く、試験の実施と結果の判断には専門知識と高度な応用能力が必要。 |
(6) 出来形管理 |
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ア. |
出来形管理の項目、頻度、管理限界は検査基準、施工能力、過去の施工実績を考慮して受注者の現場技術者が決めなければならない。 |
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イ. |
出来形の管理はmm単位の高い精度を要求される。 |