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SAKAInews 世界の道路事情
−中国編−
 

 
以前、第18号(2000年12月1日発行)で、「アメリカのローラ市場」と題し、その報告をしましたが、今回は、中国の道路事情について報告します。

 まず、道路建設状況ですが、中国では今、ものすごい勢いで高速道路建設が行われています。
 今後2015年までに、35,000kmに達する計画があり、さらに将来は、アメリカの80,000kmに迫ろうとしています。今後の10年は、年間2,000kmペースの建設計画で、日本の「本州縦断高速道路」を一年間で建設する勢いに匹敵します。
 
 大型プロジェクトとしては、2008年の北京オリンピックに、86kmの市内道路や、42kmの高速道路建設を含めた約2兆円の予算がついています。
 そのほかに、揚子江・黄河間を結ぶ水路建設といった大がかりなプロジェクトが目白押しです。
 これらの工事をまかなうための大型締固め機械は、年間6,000〜7,000台の需要を生み、年々増加しています。
 中国の国産メーカも大手5、6社を中心に数十社がひしめいていますが、約1,000台ほどは海外から輸入されています。

  高速道路35,000km(2015年まで)を計画
 
北京市内道路拡幅工事
■北京市内道路拡幅工事
北京市内道路拡幅工事
大型締固め機械 年間6,000台越す需要
北京近郊の新設高速道路現場  道路の規格関係について簡単にふれます。
 高速道路の道路幅は、約21mで日本同様、交通量で等級が決められています。強度基準は、各層ごとに締固め度で管理されています。アスファルト舗装にも新工法を採用してきており、機械施工の多様化も進んでいます。

 以前は、スコップを持った多くの人たちが一列に並んで、すばやく側溝を掘ってしまうといった人海戦術も見られました。また、中国国産の建設機械は、品質に不安があり、締固め機械も同様で、故障に備え予備の1台を待機させる必要がありました。

 数ある輸入機の仲でも、特に当社の大型高周波タンデム振動ローラは、十分なインパクトスペースを保ちながら、施工スピードを上げられるとして、アメリカと同様、中国でも注目を集めています。
 
グループ会社紹介
日本アイディーシー株式会社

 SAKAIグループが、国内海外を含めて9社の関連企業を有しているのは既にご存じの方も多くいらっしゃることと思われます。
 グループ会社のほとんどは親会社と関連する建機を中心としたビジネスです。
 唯一、建機業界とは無縁の事業展開で頑張っているのが今回紹介する「日本アイディーシー株式会社」です。

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 当社は米国IDCと三井物産、酒井重工業の三社の合弁企業です。廃棄物圧縮設備機械の専業メーカーで、装置設計から設置工事、保守に至り、環境機器の輸入販売も行っている、「環境ビジネス」が主体の企業です。
 減速経済の今は、ハイグレードなごみ処理設備は少なくなり、今後、単体機種の拡販に期待できるものと考えております。その背景には次の要因が考えられます。

・各種廃棄物の分別、リサイクル化が図られている
・ダイオキシン問題で既存焼却炉の使用規制法が平成14年12月1日より施行され代替処理機械の候補とされる
・ISO14001の取得企業が全国で約6,800社あり今後も増加する

 以上のような観点から、当社は、来期から全国ネットで販売網を構築すべくスタートを切りました。

 今回は、扱い商品の中で重点を置いている2機種をご紹介いたします。

BP-300(全自動高密度圧縮減容機) MK−700(廃棄物圧縮梱包機)
BP-300 MK−700
 当該機は、多種多様な廃棄物をブリケット(固形)化することによって廃棄物の保管スペースと、搬出トラック台数を大幅に削減できる優れものです。圧縮対象物はダンボール、OA用紙、フィルム系、ペットボトル、廃プラ等々が対象となります。  当該機は、紙類または廃プラ系の圧縮梱包機で、誰にでも扱える簡単操作と安全性に配慮した機械です。
 本機は、スーパー、デパート、工場等で使用された廃棄物の保管スペースの削減にも貢献し、発売以来高い評価を得ることができました。

読者の皆様で、ごみ処理でお悩みの方、または販売をしてみたい、等のお問い合わせは、ご遠慮なく当社にご連絡下さい。
日本アイディーシー株式会社
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